~一般的な工事の流れ~

 

1 解体工事

  改修図面に沿って不要な部分を丁寧に解体していきます。

  当社の考える「長寿命化リフォーム」ではお客様が生涯暮らせるような新築に近いものへ

  の改修を目的としているため、外壁材の撤去・内部大壁材の撤去・天井材の撤去を基

  本とし、構造材がほぼ確認できるような状態にします。

  構造等に影響がなさそうな場合、残すことのできる「風合いを感じるもの」は残して

  いきます。

 

2 解体完了後の確認

  構造材の腐食・蟻害等の確認、構造計画等の方針の決定。

  床下の状況・補強等の方針の決定。

 

3 防蟻処理工事

  床材をすべて撤去する方針で解体工事を行うと土壌処理工事、大壁材を撤去すると柱

  等の構造材に対する注入工事がしっかり行えます。

 

4 構造材の補強工事

  全体を確認したうえで建物のバランス、筋交いの配置等を確認し補強を行っていきま

  す。金物の必要な部分については検討し取り付けていきます。

 

5 屋根の改修工事

  屋根は雨漏りの無い状態および劣化等が確認されなければ基本的には必要としませ

  ん。但し、セメント瓦・スレート屋根などはひび割れ等予想されるので新設をおスス

  メいたします。

 

6 断熱処置等の工事

  従来の木造住宅には天井断熱材・床下断熱材などが入っていない場合がたくさんあり

  ます。壁は泥壁の場合、断熱材の代わり及び調湿機能等があります。昔の住宅は隙間

  風等で外気との温度差が小さかったので結露等の発生も少なく、空気の入れ替わりで

  温度差も抑えられたものでしたが、現在空調等の機能により内外部の温度差が大き

  く、それにおける建物への影響も

  変わってきている為、断熱材の使用や外部面の大壁で気密性を優先し保温状態を上

  げ、省エネ対策を行っていきます。結露対策としては調湿を必要としますので、内部

  間仕切りの泥壁の再用、調湿機能材の新設を行い結露を軽減していきます。

  泥壁(外壁)は調湿機能がありますので、乾燥させるため板壁等隙間があるもののほ

  うが機能を発揮します。

 

7 アルミサッシの取付

  基本的には複層ガラスでのサッシとなりますが、それにより内部結露をしないという

  ことはありません。複層ガラスにも程度(金額)により色々な機能をもっております。

 

8 内装工事

  この工程はその建物との調和を取る大事な仕上げ工事です。

  新築と違って、既設材等が存在するため独特な色がすでに存在しています。新設材に

  拘らずその独特感を引き立てる方向で仕上げを行います。

 

9 設備工事

  配管材等は既設のものを使用すると安価ではありますが、水漏れに伴うトラブル等を

  考慮もし、現場の状況等で色々なケースがありますが、

  新設での計画とします、設備機器等は予算等の調整分に大きな役割となります。

  とても目を引きますが、後々の交換等が可能な部分となりますのでその点の考慮を検

  討する必要があります。

 

10 電気工事

  古い建物は回路等も少なく現在の電気に頼っている住宅には無理な部分がたくさん発

  生します。全般的なリフォームを行うことにより、配線、回路等の増設工事を行っていき

  ます。

 

 

「はじめに」